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雑草ビール
ネコじゃらしビール

 2007年は麦作予定畑にエノコロ草(ネコじゃらし)が大繁殖。せっかくだからこれを収穫して「雑草ビール」(ネコじゃらしビール)を造ることになりました。

大繁殖したエノコロ草 2007/9/21
 エノコロ草は雑穀・アワの原種です。
 それにたいして、こんにちのアワやキビなどの雑穀類は改良種だけあって比較的、栽培、収穫が容易だということが分かりました。長い年月をとおして、人間に都合の良い種を選別してきたのでしょう。  一方のエノコロ草は栽培向きではありません。なによりも、穂の粒が順次登熟するし、登熟すると脱粒します。つまり穂先を刈り取ろうとすると実が落下してしまうのです。キビも脱粒やすいですが、これほどではありません。たいへん手がかかります。

エノコロ草の刈り取り 2007/9/27
 上の写真のように葉や茎は緑ですがすでに3割方、実が熟して脱粒してしまっています。ショックを与えると実が落ちてしまうので丁寧に刈り取ります。

一輪車で運搬 2007/9/27
 脱穀機のある茅葺東屋まで運搬します。

脱穀作業 2007/9/27
 一応、脱穀機をつかってみたものの自己満足だけで意味がありませんでした。実はたたけば落ちてしまいます。

脱穀完了 2007/9/27
 このあと天日乾燥そして調製です。

写真上:小麦の穀粒 下:エノコロ草の穀粒(中央:割って白い澱粉を見る)

10月8日、仕込みを予定します。
なお、原料に雑草をつかうのを特徴とする酒類の醸造にかんする、酒類製造方法申告書はすでに平成16年9月15日に受理されています。

仕込み 2007/10/8

 設備は製粉機(やまびこ号)、19L鍋2個、8L鍋1個、ガスコンロ2個、5GソーダーKeg1本、Keg冷却容器、温度計、糖度計、Phメーターなどです。
レシピ
 製造量 15リットル
 スタイル 淡色ヴァイツェン
 原料 エノコロ草の穀粒1kg+二条大麦4EBC麦芽3kg
 ホップ ザーツType45(1'st10g 2'st10g)
 酵母 3068WeihenstephenYeast
 カラー 5SRM
 OG≒14Brix FG≒3.5Brix アルコール≒5.5%
 仕込法 インフュージョン(鍋底過熱+熱湯投入=66度60分→70度30分→77度)
 煮沸 鍋底過熱90分間
 発酵温度 20度(10月8日〜12日)
 熟成温度 23度(10月13日)
 10月14日完成予定

ミルに投入
 調製したエノコロ草の穀粒1kをミルに投入して挽き割りします。
挽き割り中   挽き割り終了
 ミルは製粉機=「やまびこ号」
仕込み開始
 仕込み鍋に、71度の湯と麦芽を投入。
エノコロ草を投入   エノコロ草の投入終了
 仕込み鍋に、挽き割りしたエノコロ草の穀粒を投入。
糖化
 1時間、66度に保ち攪拌を続ける。
マッシュアウト
 77度に昇温して、糖化終了。
ろ過鍋に移送
 できるだけ空気を巻き込まないよう注意する。
ろ過前の静止
 攪拌を停止して、10分間静止。
初流戻し
 濁っている初期の麦汁は仕込み鍋に戻す。
ろ過    ろ過中の麦芽ベッド   
 あせらず、ゆっくりろ過する。
 雑草の香りが・・・素晴らしい。
煮沸
 ろ過後は煮沸工程。ホップを加えて90分間強く煮沸する。
ワールプール   鍋底に集まったホップ粕や澱
 煮沸を終えたらワールプール。麦汁を回転させてホップ粕や澱を鍋底の中央に寄せる。
Kegに移送
 発酵容器、5ガロンのソーダーKegに移送する。この時点ですでに、Weizenタイプビール独特の濁りが出ています。
冷却
 発酵温度の20度まで素早く冷却する。
酸素吹き込み   酸素
 冷えたら麦汁に酸素を溶解させる。
発酵
 酵母を投入してエアロックを取り付ける。気温がちょうど20度なのでそのまま放置。

完成

 麦雑穀工房マイクロブルワリー特有の「ドブロク風ビール」です。
雑草のような青臭さが感じられると好評でした。