2008年11月上旬 どんぐり収穫
パン焼用のオーブンで焙煎
収穫しては天日乾燥して保存してきた。まとまった量になったのでこのオーブンで低温焙煎。平均温度55℃。最高温度120℃。
焙煎を終えていい香り
2008年11月20日8:30 やまびこ号で破砕。
「やまびこ号」は製粉機。味噌造りのための豆挽きヘッドを入手可能だが、製粉用のヘッドでもこのように破砕できる。これで充分。
破砕したどんぐり
仕込開始
2008年11月20日10:51 破砕したどんぐりを仕込釜に投入
どんぐりの持つタンパク質や澱粉を、麦芽が持っている酵素の力で、より分子の小さいアミノ酸や糖に分解してお湯に溶出させる活動。どんぐりタンニンも溶出して独特の味がでる。
酵素が一番好む温度、66℃前後で1時間。
どんぐりの成分をどれほど獲得できるか。
2008年11月20日12:40 初流戻し
ろ過初期の澱を仕込釜に戻す。
2008年11月20日13:30 ろ過中
麦芽やどんぐりの皮や破片、微片を「ろ過」する。
スパージ(洗浄)
麦芽やどんぐりの皮や破片に付着している成分を取り出す活動
麦汁は煮沸釜に受ける。
2008年11月20日13:48 仕込終了
麦芽やどんぐりの粕。最上部には細かい粒子が沈殿、底にゆくほど粒子が大きくなる。
これは畑に還元する。粕とはいえ土にいきる自然界の微生物や小動物にとってはたいへんなご馳走。
雑多ないきものの泉となり、安全でおいしい作物を約束してくれる。
2008年11月20日15:00 煮沸釜に受けた麦汁はホップとともに90分煮沸した後、発酵タンクに移送する。
写真はホップや蛋白の澱。
2008年11月20日19:30 酸素と酵母(Wyeast-BritishAle)を投入する
2008年11月20日19:55 発酵温度20℃を保つ。
これで今日の作業が終了。
麦汁を試飲したところ、これまでのスタイルの麦汁にない味。なんと表現したらいいんだろうか。「スゴイすごい!苦いが旨い」
2008年11月21日8:45 すでに発酵開始。
エアロックがカタカタ鳴っている。発酵が順調な証拠。主発酵期間中このまま3日間、温調20℃を維持する。
できました〜。「コクがある」「ウワー!ナッツの風味」など、みなさんの評はさまざまです。
たいへんよくできました。
これに気を良くして、来年はどんぐりよりも早い季節に、ヤマグリビールをやります。