この脱穀機のドラムが回転しないので修理することになった。みたら動力伝達ギヤが擦り減ってしまっている。
知人がライ麦の脱穀に活用後、小川高校定時制の生徒さん達が古代米の脱穀に使うといいます。
赤い台車に乗せて、知人の畑から自宅の庭に運搬してきました。自宅なら工具が揃っていて作業が早い。
先ず最初に錆付いたネジの部分にサビ落しを塗って、半日ほど放置。
故障の原因はこのギアが噛み合わないこと。ギアの山がないから・・・
修理はこの山を復元する。「谷部分をディスクグラインダーで削れば復元するでしょう」と考えたのです。
サビ落しを塗ってしばらく経過したので作業開始。
回転ドラムをとりだすため、ギアのない方、右側の側板を外してますと。な、なんと。自家製のベアリングだ。この軸受け、全部が一体のベアリングになっています。回転軸を少しどけたら、ボールがパラパラと落ちてきたのでした。
こんな驚きがあるから、古動具の修理は楽しい。
外したロータリー。
ロータリーの軸についているギアの刃が欠けているように見えるから、谷をディスクグラインダーで削った。しかし、意外に柔らかい。
実はギアの刃が欠けていたのではなく、谷が油粕で埋まっていたのでした。刃物で擦れば簡単に谷が復元しました。
ロータリーを組み戻して、ギア間隔を調整して、修理終了。