麦雑穀工房マイクロブルワリー

門松をつくる





2012年12月17日 しめ縄のワラを用意する

 久しぶりの雨。今日は暖かい。こんな日は屋外の仕事をやらずに、掘っ建て小屋内での作業になる。
 小屋の中も外もいろんなものが散乱している。どこになにがあるか分からない。整理しなければならない。意を決して整理を始めた。竹材を整理している途中、シシ脅しをつくろうとして途中でやめた際の斜めにカットした竹を目にして、「門松」が頭に浮かんだ。そうか、「門松」か。つくったことがない。整理だの片付けだのという仕事よりも、新しいモノを作った方が楽しい。こんな日だから、とりあえず準備をしてみようか。わらを漉いて、雨にあてておこう。

藁をすく 雨にあてる

2012年12月18日 しめ縄を編む
 昨日、雨にあてたのでワラが適度に水分を含んでいる。いま加工どき。とはいっても、はじめての門松づくりなので勝手が分からない。とりあえず、しめ縄を編んでおく。
 左は2本編み。こよりのように、両手でもみながら編み込む。ここまでは昔の記憶があるが、右写真の3本目ははじめての経験。「追加する一本は右にこよりながら左巻きで編む」で、いまくいった。

2本編み 3本目を編む

2012年12月21日 3本の竹に藁を巻く
 竹はノコギリで根元から伐採して、190ミリの丸ノコを使用して斜めに切断した。太い竹は丸ノコと片刃ノコを併用する。
 3本の竹はコンクリート土台にネジ止め。コンクリート土台は四角。外見が丸くなるよう、ワラの内側にダンボールを巻いた。とりあえず、ワラをビニール紐で仮止め。そして、先日製作した「しめ縄」を巻いてみたが、絵にならない。縄を巻くほうがいいかも知れない。
・写真右。縄を編んで巻くことにした。よじるたびにワラを1本追加してゆけば、きれいで丈夫な縄ができる。そうはいっても、どうせ使い捨ての縄。数回よじってから、まとめて5、6本追加する。そうすると、ワラの根元がはみ出した、凸凹の風情ある縄ができる。

 竹に藁を巻く 2セット 縄を編む

松の枝を確保する
 裏山から松の枝を切ってきた。
写真左。かつてこの周辺ではどの山にも松茸がでたという。しかし今日にいたり、民家に隣接した山ですら、落葉が何層にも重なり自然林と化している。山腹には松の倒木を目にするものの、もはや葉をつけた松がない。
中:岩が点在する山頂にいけばあるだろうと思ったが、葉をつけているのは木の頂部、林冠部分だけ。それも葉が短く黄緑。痛々しい。ほとんどの樹が腐りはじめている。
右:この山の向こうに、途中で破綻したゴルフ場の造成地がある。岩がゴロゴロした荒地だから松の繁殖生長に最適な場だ。野イバラやクズの蔓が繁った藪を掻き分けて進んだ。さすがに、元気な松の若樹がいくらでも生えている。1本の地面に接しそうな枝。先端を数本剪定した。
 ところで、拙宅の庭には毎年大量の松毬をつけた赤松の古木が2本あった。しかし、花粉アレルギーの症状が年々ひどくなったので伐採してしまった。松には申し訳ないのだが代わりにヤマモモ、ミカン、サクランボ、柿、月桂樹、オガタマ、夏椿など植樹したし、近年になって知人から頂いた枝垂桜、ヤマボウシ、センダン、イチジク、山紅葉なども植えた。今ではそれらの樹木からおいしい果実のめぐみや美しい花々も楽しませてもらっている。

枯死した松 瀕死状態の松 ガレ場に生えた松は元気

2012年12月24日 材料が揃った
写真左。縄でしめあげて松、ナンテン、千両、麦の穂を飾る。寸胴の中央部に「しめ縄」を巻いた。
写真中。ムギワラでしめ縄をつくるところもあるそうなので、ナンブ小麦のワラを用意した。しかし、この季節まで保管したムギワラは硬い。加工しようとすると、パリパリ折れてしまう。ムギワラは収穫直後に加工するのがよいこと知った。
写真右。軽トラの荷台に移動。明日、工房に持参する。

縄でしめあげて松、ナンテン、千両を飾る ムギワラ 軽トラに載せて明日運搬


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