J2011年3月26日 麦芽の根掻きと麦雑穀類の脱芒や選別調整を目的に中古脱芒機を入手

 中古脱芒機を入手した。ジャンク品というから修理に手間どること覚悟していた。が、なにもせずに快調に稼動した。ファンモーターに連動する脱芒爪が回転するだけの機械。単純な構造ではある。設置面積50センチ四方ほど。取っ手が前後にあって、運搬も容易。
 機構部に錆や埃の付着があって、年数を感じるものの保存状態がよい。脱芒機もみぴかG-U型。後で調べたら、製造販売中の現行機だった。長年この形式のまままで製造販売を継続しているのだから完成度の高い農機なのだろうと期待が膨らんだ。なにしろ、この機械を入手した目的の柱は、麦芽の根掻きとビール麦の脱芒。それにくわえて、小麦やライ麦など麦類脱芒と選別調整さらに雑穀類の選別調整まで視野に入れている。
 これまでこうした作業には唐箕をはじめ還流式精米機製米麦機などを活用してきた。これらは近現代農具史を通じて練りあげられたたいへん完成度の高い道具ではあるものの、いかなる用途にも万能というわけではない。当然の要件なのだ。それは一定容量の作業を前提にする点、籾殻を剥がすのをあたりまえとしている点である。前者は少量作業の雑穀の場合、後者は発芽やビールの仕込みに影響するから、とくに麦芽用途で致命的となる。
 さて、脱芒機の到着翌日、二条大麦を投入して試運転をおこなった。外皮に傷がなく、ゴミが除去される。これなら主用途の麦芽の根掻きに威力を発揮するはず。
 すでに、アースデイ東京2011(4/21〜4/22)で使用するビールにつかうビーチャレ麦芽の焙燥が済み、根掻き待ちの状態になっていた。50kg余りの麦芽の根掻き作業が1時間ほどで終了した。きれいに根掻きして選別もできている。籾の損傷もない。完璧である。今後、5月下旬収穫予定のビール麦の脱芒をはじめそのほかの麦類脱芒調整や雑穀類の選別調整が楽しみだ。

J2010年11月9日 s万石の性能試験-1(ライ麦を選別)
 
 万石は精麦システムの選別装置として活用しようと考えている。麦の大きさをそろえるのが目的だ。麦の大きさをそろえれば、「より発芽が揃うだろう」との想いである。製麦においては「発芽揃い」が大切。「発芽揃い」を向上させるにはどうすればよいか。うまいビールをつくるための最初にして重要な点がこれなのだが。いくつか課題と問題をかかえている。
 今回の試験は単に「既成の万石に2組搭載されている網のひとつを使ってライ麦を選別した」だけ。結果は、まあこんなところか、というところ。このままでは製麦用途の選別装置にはならない。庭の片隅にちょうどライ麦の中粒ほどの穴をパンチングした植木鉢ネットが目に入ったので、そのネットでフルイを作って選別した。この方が確実か。しかし網に穀粒が挟まってしまい能率が悪い。



J2010年11月9日 天候に恵まれて作業が進む
s万石の性能試験-1(ライ麦を選別)
 
 万石は精麦システムの選別装置として活用しようと考えている。麦の大きさをそろえるのが目的だ。麦の大きさをそろえれば、「より発芽が揃うだろう」との想いである。製麦においては「発芽揃い」が大切。「発芽揃い」を向上させるにはどうすればよいか。うまいビールをつくるための最初にして重要な点がこれなのだが。いくつか課題と問題をかかえている。
 今回の試験は単に「既成の万石に2組搭載されている網のひとつを使ってライ麦を選別した」だけ。結果は、まあこんなところか、というところ。このままでは製麦用途の選別装置にはならない。庭の片隅にちょうどライ麦の中粒ほどの穴をパンチングした植木鉢ネットが目に入ったので、そのネットでフルイを作って選別した。この方が確実か。しかし網に穀粒が挟まってしまい能率が悪い。



J2010年6月29日 製麦システムの選別装置@と製麦施設の給水工事B
   
 【左】当該選別装置の役割は穀粒の大きさをある一定以上に揃えること。およそ10年ほど前、不用品回収業者からいただいた籾摺機が施設予定地の農具小屋にある。この籾摺機はゴムロール式で万石機能が搭載されている。実はこの万石機能を利用して「粒揃え」ができないかと考えて6月28日、農具小屋より取り出した。
 【中】当日は自宅庭の物置軒下に運搬して解体と清掃。後日あらためて、オーバーホールして機能試験を実施する予定。なお、万石は籾米と玄米の選別ばかりでなく、江戸時代より玄米中の屑米や精米中の砕米の除去にも利用されてきたというほど練れた道具なのだから、ビール麦の選別にも工夫して活用できるのではないかと期待している。
 【右】6月29日、しとしと降り続く雨。配管の埋設工事に都合がよい。土が軟らかいとはいえ、今日は10mほどの埋設工事で終了。これからの30mが楽しみな難工事区間。その先は予定地まで比較的拓けた平坦な100m区間となる。