麦雑穀工房マイクロブルワリー
   原料生産 過去のトピックス

2013年7月〜12月
・門松づくり
・寒さにめげない作物たち
・製麦開始
・大豆の脱穀選別
・麦畑にアカクローバ追播
・大豆の収穫/乾燥/脱穀
・いろづきはじめた柑橘類
・直轄農場の麦まき
・雑穀類の唐箕選
・やまぎわの自然から---
・麦類の受付と発送を終了
・アワ/キビ/---選別
・土と平和の祭典2013 ・アマランサス収穫
・ヒマワリを脱穀調整
・アワ/キビ収穫
・台風一過
・ヒマワリ収穫
・アワ/キビ/---出穂
・猛暑の雑穀
・雑穀畝の草掻きを強攻
・雑穀類が発芽
・ライ麦/小麦の乾燥/調製
・ウリ類着果

2013年1月〜6月
・ピンコロ敷設
・種差しあげます受付終了
・直轄農場の麦を収穫
・ビーチャレ麦の収穫祭
・二条大麦と小麦の登熟状況
・麦の様子
・小麦とライ麦が開花中
・麦の収穫祭6月1日に決定
・直轄農場の麦畑
・茅葺工事
・今季最終ロットの製麦
・[東武東上線さんぽ]に掲載
・畑に侵入するクヌギの根
・彼岸の中日−桜が開花
・二条大麦が出穂
・この陽気
・直轄農場の麦畑
・冬眠を邪魔する作業
・麦踏みの一方で製麦作業
・稲藁を梳く
・ススキの莢を収穫

2012年7月〜12月
・自然力の雑穀類2012を掲載
・門松をつくる
・モグラの引越し作戦
・丹波黒脱穀/麦芽コロニー
・谷津の短日
・ビーチャレ麦踏み
・古民家の炊事場
・放射性物質の影響検査
・サツマイモと麦の二毛作
・大豆を脱穀
・アマランサスを脱穀
・製粉とふるい
・直轄農場の麦まき完了
・ゴマの脱穀と調製
・物置の雨漏り修理
・ネコジャラシを収穫
・保冷庫を拡張する
・猛暑日が続く
・ひと粒ひと粒
・ウリ類の着果まっさかり

2012年1月〜6月
・直轄農場の麦畑
・二条大麦を収穫
・二条大麦の生育状況
・野生−向夏の果実
・ビーチャレ麦の生育状況
・ビーチャレ麦の製麦が完了
・野生−4月花期の果実
・ビーチャレ麦芽の製麦
・放任栽培かなわぬエンドウ
・キャッパーの修理
・すばらしい育苗土をつくる
・おがわの雪
・今日のビーチャレ
・春の小川春の息吹
・薪割り機の修理
・火持ちのよいニセアカシア
・キューイとニガウリの棚
・電動工具の修理と整備

2011年10月〜12月
・製麦システム心臓部の部品
・石巻復興エール足がかり
・発芽装置に熱交換器と扉
農場周辺のどうぶつたち
・茅葺工事
・月刊酒文化12月号
・廃天ぷら油に適応させる
自然力の雑穀類2011
・石巻大麦、製麦が完了
・はじめての浸麦発芽装置
・麦まき完了
・自然のおすそわけ
・麦類の発送作業中
・雑穀の収穫と精白
土と平和の祭典2011

2011年4月〜8月
・二つの雑誌に掲載
・刈払い機のオーバーホール
・STIHL024AVの再生を掲載
・熟したビワ
・ビーチャレ麦の収穫
・雑穀の種さしあげます受付開始
・チッパー入手
・麦秋
・イノシシは本来の自然を取り戻す

2011年1月〜3月
・給水配管工事が完了
・中古脱芒機を入手
・お見舞い申しあげます
・里山の資源(クヌギ落葉)
・チッパー入手
・茅葺の準備
・剪定作業を終えた

2010年12月
・どんぐりコロコロその下は
・連日の剪定作業
・剪定作業と自然農法
・製麦施設の電気工事-3
・ホップのプランターAB
・ビーチャレの案内
・12月上旬の麦畑
・はじめての六条麦製麦
・ジグソーの修理

2010年11月
・ホップのプランター@
・少量の脱穀(タカキビ)
・電気ドリルのOH
・蒔き直した緑肥麦
・湧き水の配管
・タマネギの定植
・ビーチャレの種まき
・天候に恵まれた農作業
・万石の性能試験-1
・はじめての精米麦機
・製麦施設の電気工事
・越冬作物の播種と植付

2010年10月
・放任栽培と植物マルチ
・ポンプのメンテナンス
・麦類の種を発送
・浸麦装置
・アケビと自然薯ムカゴ
・乾燥焙燥トレイ製作
・野生シバグリを収穫
・野生ホップを収穫
・麦まき一ヶ月前
・クヌギのメッセージ
・土と平和の祭典

2010年09月
・育苗土
・端材の活用
・ビーチャレ麦芽100%
・里山ビールの原料
・雑草ビールの原料
・ビーチャレ麦の製麦
・緑麦芽の芽
・製麦施設の建物工事F
・BlogLike設置
・ドングリと人工自然
・野生ホップ

2010年08月
・製麦施設工事B〜E
・敷き草マルチ農法
・里山の幸(梨とヤマブドウ)
・害獣害鳥と化した野生
・たくましい野生種
・ブルーベリー収穫開始
・防獣ネットを破る
・小麦の調製と粉砕

2010年07月
・キジとアオダイショウ
・緑肥クローバー
・ビア樽保冷箱を製作
・農業共済新聞に掲載
・毒をつかう慣行農法
・里山ビール/ドクダミの原料
・里山ビール/蜂蜜
・玉虫とカミキリ虫
・籾摺機のOH
・製麦施設の排水工事
・『地域デビュー・・・』に掲載
・里山ビール/ヤマモモの原料
・製麦施設の給水工事
・産経新聞朝刊に掲載

2010年06月
・製麦システムの選別装置
・製麦施設の給水工事
・製材所の端材到着
・小麦の収穫
・六条大麦を天日乾燥
・ビーチャレ麦収穫
・麦とクローバー

2010年05月
・給水工事(取水)
・ビーチャレ収穫日が延期
・大麦秋
・和製ホップ、野生ホップ
・3種の麦
・製麦施設予定地周辺
・小麦の開花
・中耕管理機

2010年04月
・電力線の敷設
・『いなかスイッチ』春号に掲載
・冷却機の設置
・農林水産省の広報誌「aff(あふ)」3月号の表紙と記事に掲載
・精米麦機

2010年03月
・おがわ下里農場と周辺
・寒の戻り、花冷え
・精鋭隊が製麦施設構築の応援に
・中古プレハブ冷蔵庫の組立設置
・ビール麦の茎立ち
・落ち葉温床

2010年02月
・麦芽製造施設とシステムの工事
・コンデンシングユニット結線
・ニッポン放送The Voice of Farmersに麦雑穀職人が登場

2010年01月
・2回目の麦踏
・自給農場のひとこま

2009年12月
・『いなかスイッチ』2010冬号掲載、今号から連載
・『土から平和へ』の81ページに『半農半ブルワー』掲載
・『ajouter』2009/vol.17地元産が町をめぐるに掲載
・13日(日)麦踏み

2009年11月
・自給農場「不動橋北」
・麦とクローバが発芽
・麦芽製造施設とシステムを手づくりするページを開設
・第三回あったか祭り
・麦まき終了
・「のんびる2009年11月号」に掲載
・『創業事例集』No.17に掲載

2009年10月
・『種まき大作戦・地ビールチャレンジ』が11月8日スタート
・自給農場のヒトコマ
・麦類の種を差しあげます受付終了
・青山在来の枝豆が旬
・中古乾燥機到着

2009年09月
・ビ−チャレ参加者募集開始
・自給農場のヒトコマ

2009年08月
・自給農場のヒトコマ
・周辺の里山のヒトコマ
・ドクダミビールの原料を収穫
・里山ビールの原料実る
・ブルーベリーエールの季節

2009年07月
・小川町七夕まつり
・ブルーベリーの収穫開始
・黒豆と茶豆が旬
・今期里山ビール第一弾
2009年初夏収穫の麦類

2009年06月
・埼玉新聞朝刊1面トップに掲載
・読売新聞朝刊に掲載
・東京新聞朝刊に掲載
・しんぶん赤旗朝刊に掲載
・雑穀類配布の受付終了

2009年05月
・月刊酒文化に掲載
・あまぎ二条の穂が黄金色に

2009年04月
・金子ゴールデン、あまぎ二条、ライ麦が出穂
・立替送料を改訂

2009年03月以前のお知らせ

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2013年1月〜6月


J2013年6月23日 ピンコロ敷設
 町道から貯蔵庫への通路にピンコロの敷設工事をやっている。ゴールデンウィークから始めて、いま終盤。あと300個ほどで終える。すでに敷設済みの部分をあわせると距離30m。総数4千個。
 写真左端から、公道に接する登り口からスロープをみる。登りきって直進すれば貯蔵庫に、右にカーブすれば母屋に通じる。2枚目はスロープ最上段から公道をみる。敷設中、残り2m余り。そういえば20年前もこんな日照りのなかだった。つぎはそのズームアップ。ピンコロは平均10cmの立方体。一個一個レベルを合わせる。写真右端は母屋へのアプローチ。最前列の右半分から先、馴染んだ色になっているところは20年前に敷設したまま。
 ここには2mほどの段差がある。これまではゆるい傾斜の自然道。自然道というそれ自体の響きは気にいっている。ところが、この傾斜。雨のたびに土が流されて、岩や砂利がゴロゴロ浮いてきて、ガレ場になる。モノを持ってあがるとき、おりるとき、岩や小石で滑る。とくに一輪車に重量物を積むとよけい滑る。とはいえ、滑らないほどに小分けして、回数をこなして運搬すればなんとかなる。雨の翌日、ほどよい湿り気のあるとき軽トラの後輪側に重たいものを載せれば、すいすい登る。
 まあしかし20年前、ピンコロをここに一度敷設した。しかし、大型車を入れての土木工事とこのスロープに配水管を埋める予定が生じて、外して庭に転がしたまま。ところが工事を見送って、すでに十年余りになる。なにしろ数が多いので目立っている。庭に転がっているのを目にするたびに宿題を残しているような気分になる。思い立ったときがチャンス。大型車が通っても外れないようなマイ工法で敷設するとした。
 ところで、貯蔵庫の場所は拙宅の庭の西隅に存在する物置の一角。ここには乾燥焙燥装置や根掻き装置を格納しており、これらに関連する作業をこの場でおこなっている。これまでは麦の搬入搬出、発芽を完了した緑麦芽の持ち込み、完成麦芽の搬出など、一輪車での運搬に手こずっていた。それに、母屋でつかう薪の運搬もある。敷設が完了すれば一輪車ばかりか軽トラであっても、いつでも、楽々、登り下りできる。

町道に接する 残り300個 ピンコロを置く 母屋に通じる

J2013年6月16日 今季の雑穀類の種差しあげますの受付を終了しました。
 雑穀類の受付を終了しました。ただいま発送作業中、数日内に投函予定です。
 なお、封をなさるのを忘れたために、どこかで返信封筒が抜け落ちたと思える申し込みがありました。このページをご覧になって、お心当たりの方はその旨記載して再送してください。。


J2013年6月10日 直轄農場の麦を収穫
 直轄農場の麦の収穫を大方終えた。今日、収穫した麦は小麦とライ麦。それに少量だがラダックの麦C。
 写真先頭はライ麦の刈取りと結束作業。今季、入換えたバインダー。昭和40年代のホンダACT号。エンジンも結束も快調。あやつるは背丈が190センチ近い二代目。ライ麦もバインダーも小さくみえる。手前は収穫を終えた小麦畝。写真2枚目は二代目夫婦の連携プレー、刈取/結束の一方ではライ束を脱穀機のある東屋まで運搬。
 ライ麦の刈取/結束と運搬の最中に、初代は小麦の脱穀作業。写真3枚目が小麦の束。右端が脱穀されて出てきた小麦の穀粒。
 写真下段。左端は脱穀機のゴミ排出口と穀粒出口。脱穀したライ麦はまだ水分を30%余りも含む。台風が近づいて待ちこがれた天水が降りそうなのでガレージの屋根裏でしばらく乾燥させる(写真中)。小麦も水分が20%余りあるので乾燥を要すが、ライ麦が乾燥しきるまで15℃の保冷庫で待機(写真右端)。両者とも乾燥が済んでから風選調製をおこなう。
 今季はともに豊作だった。この地では夏の干ばつが常態化してきてはいるものの、9月以降に繁茂した雑草を還元した成果か。なお、3種のラダックの麦ABC。超早稲種のBは先月の31日に収穫した。Cは今日収穫。これは外見がBに似ている。Aはまだ穂も茎も緑色。

ライ麦の収穫 ライ麦のバインダー作業と束の運搬 小麦の束 小麦脱穀
脱穀機から排出口 ライ麦の天日干し 小麦を保冷

J2013年6月1日 ビーチャレ麦の収穫祭
 ビーチャレ麦の収穫祭を実施した。スタッフを含めて50人余りの陣容。4反の麦畑の半分を鎌で刈取った。脱穀はコンバイン。収穫適期を少しまわっていたので、穀粒に傷がつかないよう、脱穀機の回転を落としていただいた。参加者の収穫作業は午前中に終えて、午後は交流会と麦芽飴づくりをおこなった。
ビーチャレ麦収穫開始

 ついでに直轄農場の二条大麦。青刈りするつもりでばら撒いた麦芽だった。しかし黄金色になるまで放置したので収穫することにした。左端の写真は第三農場・兔平。ここでも手刈りになった。すでに紫芋の苗を畝間に挿した。畑の中央に陣取るのはクヌギの薪。2年後の冬の燃料になる。
 ところで、さっそく知人にいただいたバインダーを活用しようと意気込んだのだが。わが農場のような、疎らにたっている痩せた茎の刈り取りには、そのままではカットできないことが分かった。押し倒すだけ(写真2枚目)。無肥料のうえに麦踏みも省略している。したがって、ほとんどぶんげつしないから、株状に成長せず、ところどころに細い茎がたっている麦畝になる。
 このバインダーには茎株を刃に誘導する強いバネがある(写真3枚目の下部にある黒い湾曲したバネ)。ここの麦茎にはこのバネを押して通過するだけの腰力がない。以前のバインダーはもっとバネが弱かったように思う。ならば、バネの力を調整できるよう改造すればなんとかなるのではないか。得意の我流改造術を試みてみよう。楽しみだ。
 写真右端は刈取ったラダックの麦B。はだか大麦である。

自給農場の二条大麦収穫 バインダーの走行跡 このバネがカットを妨げる ラダック麦B

J2013年5月30日 二条大麦と小麦の登熟状況
 昨日に続いて登熟状況の報告になった。写真は最新。
 梅雨入りしたという、雨天の中である。左端から霜里農場のビーチャレ麦。残り二枚は直轄農場。クローバーのなかにばら撒いた二条大麦と小麦。
 ビーチャレ麦は穂が100%湾曲。6月1日の麦の収穫祭2013を待つばかり。収穫適期をとおりこしているので穀粒が痛まないようやさしく脱穀せねばならない。
 直轄農場のこの畑にばら蒔いた二条大麦は少し遅れて登熟中。その西寄りに作付けた小麦の穂を、珍しく野鳥がついばんだ。近ごろ、わずかだが、スズメが戻ってきている。

ビーチャレ二条大麦 直轄農場の二条大麦 小麦

J2013年5月29日 麦の様子
 地ビールチャレンジの麦の収穫祭2013が6月1日に迫った。そこで気になるのがビーチャレ麦の登熟具合。その撮影日が23日。ついでに直轄農場の麦の様子も撮影した。スピードの時勢なのに、掲載が一週間も遅れた。この期、大麦は急速に成熟する。明日にでも近況を報告しなければなるまい。
 写真上段の左端から霜里農場のビーチャレ麦、2枚目がそのズームアップ。天候次第ではこの数日後が収穫適期になる。3枚目以降は直轄農場の麦類たち。最初がビーチャレ麦と同じ品種の二条大麦。右端が小麦。
 下段左端から開花中のラダックの麦A、収穫間際のラダックの麦B、登熟中のラダックの麦C、右端がこれも登熟中のライ麦。

霜里農場のビーチャレ麦 ズームアップ 二条大麦 小麦
ラダックの麦A ラダックの麦B ラダックの麦C ライムギ

J2013年5月4日 直轄農場の麦畑−小麦とライ麦が開花中−
 直轄農場では小麦とライ麦が満開になっている。これらは開花をはじめて10日以上経つ。ともに花期が長い。写真上段の左端は小麦畝。その隣がズームアップした小麦の穂。3枚目はライ麦畝。その隣(右端)がズームアップしたライ麦の穂。
 ライ麦の花は大きい。子実一粒ごとに、これだけ大きな花を開花させる。相応のエネルギーを費やすだろう。なぜこんなに大きな花をつけるのか。遠方に育つ固体の花粉を期待してか。媒介は風媒と虫媒のはず。開花期、あまり風が吹かず虫の飛来の少ないところで育まれた麦なのか。
 写真下段は左端から、出穂中ラダックの麦A。穂が横向きになりはじめたラダックの麦B。穂揃い期のラダックの麦C。クローバーのなかで登熟中の二条大麦。二条大麦はクローバーが優勢。
 なお、大麦には開花しない、閉花受粉性の品種がある。二条大麦は閉花受粉性。ラダックの麦Aは開花した。

小麦畑 小麦の花 ライ麦畑 ライ麦の花
ラダック麦A ラダックB ラダックC クローバーのなかの二条大麦

J2013年4月27日 ビーチャレ「麦の収穫祭2013」 6月1日に決定
 はじめる自給!種まき大作戦が取り組んでいる活動のひとつ地ビールチャレンジの「麦の収穫祭2013」が6月1日に決定して参加者を募集中。場所は霜里農場。まだ一ヶ月余り先のことではあるが麦の状態を確認、撮影してきた(写真2枚目)。穂揃期である。霜里農場と河村農場の方たちが周囲の草管理をやってくださっておられた(写真3枚目)。
 右端の写真は直轄農場の麦穂。12月2日、土間にこぼれた緑麦芽をふりまいたもの。同じ品種のニシノチカラ。こちらでは、すでに穂がサーモンピンク色をおびてきている。霜里では来月上旬に色づく見込み。
 なお、今回の「麦の収穫祭2013」には事務局からの厚意で、「工房の10周年記念企画」のフレーズがサブタイトルに掲げてある。

パンフレット 霜里農場の麦 管理作業 直轄農場の麦穂

J2013年4月18日 直轄農場の麦畑、茅葺工事
 今季は春先からたいへん暖かい日が多い。この陽気で、あっというまに大麦とライ麦が穂揃いした。小麦類も穂がみえてきた。撮影した写真は上段左端からラダックの麦A、ラダックの麦B、ラダックの麦C。下段は左端からラダックの麦Bの黒穂、ライ麦、二条大麦。
 ラダックの麦はBだけが穂揃い。しかし、下段左端の写真のような黒穂が数株発生した。この穀粒は国内に持込む前に黒穂病に感染していた模様。黒穂株は見つけ次第処分しているので他に感染することはないと思う。
 ラダックの麦Cは茎が赤みをおびている。これからどのような穂がでるのか楽しみ。
 なお4月8日、二条大麦と小麦を除くすべての畝間の雑草刈払いを一回実施した。

ラダック麦A ラダック麦B ラダック麦C
黒穂病 ライ麦 二条大麦

 麦畑の周囲を見渡すと、いまごろ開花ないし蕾を膨らませている自生の果物類や野菜がいくつかあったので撮影した。上段左端からミツバアケビ、ゴヨウアケビ、ブルーベリー、サンショウ。下段左端からコウゾ、クサイチゴ、梨、大根。
 ところで、自生のアケビ2種。ミツバアケビ、ゴヨウアケビ。小葉が3枚、5枚。花のかたちが違うし、花の色もたいへん異なる。この期、両者がこんなに違うから「ミツバ」、「ゴヨウ」などと区別するのだが、花期を終えて着果してしまえばその差を意識することがない。
 自生のアケビの多くはナラやクヌギなどの雑木に絡み付き、枝の先端まで蔓をのばす。実をつける場所は一般に高木の枝先。熟すと紫の果皮が裂けて白いバナナのような甘い果実が現れる。果皮が裂ける以前だと苦味が強く、裂けて翌日にもなれば野鳥が突っつき虫もつく。一般にアケビの実は高いところにぶらさがるし、収穫適期が短い。しかし、ここでは腰ほどの高さのフェンスに絡み付いている。収穫期になれば適期を通りすがりに観察できるのでありがたい。

ミツバアケビ ゴヨウアケビ ブルーベリー サンショウ コウゾ クサイチゴ 梨の花 大根の花

 茅葺の手入れを始めた。今季は北面の下段だけ。
 材料は写真左の屋根裏に一部見える。北面全面を葺き替えるだけのカサを揃えてあるのだが、なかなかそれを実行するゆとりがない。ほかの百仕事がスタックしている、とのいいわけである。写真のような手抜き仕事になっている。

東屋北西1 東屋北西2

J2013年4月8日 今季最終ロットの製麦
 今季、最終ロットの製麦となった。10月スタートした製麦作業がおよそ半年間で20ロットを数えた。その最終ロットの作業が今週中に終了する。
 昨日と今日、強風のなか、最終ロット分の緑麦芽の天日乾燥をおこなっている(写真左端)。今のところ風は南より、猫が日陰で涼むほどの陽気になった(写真2枚目)。沢向かいで満開だったソメイヨシノや山桜の花びらが、このぬるんだ強風で舞い上がり、乾燥中の緑麦芽に舞い降りてくる(写真3枚目)。
 沢向かい左奥の小高い部分が鎮守の杜、飯田神社がにぎわっている。山頂の境内では神楽殿の瓦を葺き替えた。今日は春祭りをかねてお神楽を奉納している(右端)。

緑麦芽の天日干し 日陰で涼む猫 麦芽に桜の花びら お神楽奉納

J2013年4月6日 散歩の達人MOOK「東武東上線さんぽ」に掲載 『ビールづくりは農業である』

J2013年3月26日 畑に侵入するクヌギの根
 山林に地続きの畑には木の根が侵入する。この現象をどう考えるか。共存か排他か。まあそれは侵入する樹木とそこに作付けする作物によって影響がちがうわけだが。ともかく、第三農場のおよそ半分の面積に影響があることがわかった。
 上段、左端の写真と2枚目の写真を比較していただきたい。左端は侵入している場所の二条大麦とその畝間に植付けたばかりのレタス。2枚目は少し離れた場所の二条大麦(この畝間には大浦ゴボウが発芽中)。左端と2枚目では二条大麦の生育がこんなに違う。
 実は以前から、場所によって生育具合に大きな差がでる現象が起きていた。パイプハウス内でタマネギを育苗したときやレタスを育苗した際も、このクヌギ寄り側が生育不良だったのだ。
 今回、畝間にレタスを植付けた際、植え穴を掘っているときに、樹木の根とはっきり分かる硬い細根が広い範囲にはびこっているのに気づいた。そういえば、この周辺はこの二条大麦ばかりでなく、前作のサツマイモも生育が思わしくなかった。その原因がこの根の侵入に違いない。写真3枚目のクヌギの大木である。パイプハウスの先に通路、その先に作業小屋、その先の高台にそびえている。そのクヌギの隣に咲く山桜はまだ小ぶり。
 クヌギと共栄する作物をつくればいいではないか。だが、選択肢がかなり少ないだろう。短絡的ではあるが、ここにくる根をカットすると決めた。
 そこで、クヌギの根元から10mほど離れた、パイプハウス先の通路を掘った(写真下段)。およそ深さ40センチ。直径5センチほどの根を発見してチェンソーでカットした(写真左端)。カットする根はその1本だけではない。すぐ隣に少し細い根を発見した(写真中央)。この大木のクヌギにしてみれば、この程度の根をカットしたところで、たいした影響がないだろう。
 ところで、このクヌギの大木にかんして3年前、クヌギのメッセージを報告した。じつはこのクヌギを伐採する予定だったその年、このクヌギから大きく立派なドングリのプレゼントが、首をひねるほど多量に、私の目の前に落ちたのだった。そのときは、当方の身勝手なおこないと計画に対しての、クヌギの精一杯のメッセージかと思っていた。しかし、ことによったらそうではなく、根の侵入にたいするお礼だったのかも知れない。

麦とレタスを混植 麦と大浦ゴボウを混植 このクヌギ
根をカット ここにも カットした根

J2013年3月20日 彼岸の中日−桜が開花、二条大麦が出穂−
 彼岸。だいぶ太陽の位置が高くなって陽が延びた。例年この頃になれば暖かい日があるにはある。しかし、今年はこのところ異常に暖かい。いやむしろ暑い日がある。午後の作業では上半身半袖のTシャツだけになる。東京のソメイヨシノは記録的に早く咲き、今日などはあっちこちで観測史上最高の気温を記録しているという。
 皇居外苑よりも3度から4度の差があるこの地でも、ソメイヨシノにほんの少し先駆けて咲く山桜が開花(先頭の2枚の写真)。こぼれダネの二条大麦がみごとに育って出穂した(写真3枚目)。こぼれダネは脱穀機のゴミ排出口から飛び出たシイナなのに、である。
 それでは、10月末に種まきを終えた直轄農場の麦たちの生育はどうなっているだろう。  写真は下段。左端から小麦。2枚目がライ麦。両者ともに生育が順調だし、還元した夏草の茎葉が地面を覆っている。作物が旺盛でまあまあの草マルチの存在もあって、とりあえずクローバーや雑草の発芽生育を抑えている。
 それにたいして残りの写真3枚。ラダックの麦A、B、C。いずれも生育が遅れている。ここの風土に馴染んでないからなのだろう。ラダックの麦Cにあっては雑草が優勢になった。

山桜1 山桜2 出穂した大麦
小麦 ライ麦 ラダックA ラダックB ラダックC

J2013年3月13日 この陽気
 このところ暖かい日が続いている。先週は連日夏日を記録した。このあたたかさに合わせて農場周辺をいろどる花たちがにぎわい始めている。
 先頭の写真はサクランボ。町道に接した軽トラ駐車場の脇。苗を植えて15年になる。品種は暖地。甘酸っぱくて美味い。毎年よくなるが、ほとんどが野鳥の餌になる。
 次が町道を挟んだ対面の豊後。ここは沢の河川敷。樹は20齢ほどになる。この花はソメイヨシノに似て美しい。
 その隣。黒茶色の幹に白い花は第三農場に自生した梅。白加賀ではないかと思っている。樹は大きく育ったものの、まだ収穫するほどに実をつけない。この樹とフェンスとの間に3列の畝がみえる。ここにはカキドオシやハコベなどの冬草を生やしている。
 右端が冬草のなかで共生して育ち、開花したロケット。ルッコラともいう、生食する便利なハーブ。辛味があってゴマの香りがする。ロケットは若葉の頃はみずみずしく独特の風味が少ないが、育つにつれて持ち味のクセが強くなってくる。塔であれ花であれ、それぞれに風味が楽しめる。ロケットの奥、フェンス手前に青々しているものは茎立ちはじめた早稲の二条大麦。12月2日、土間にこぼれた緑麦芽をふりまいた。
 下段はエンドウの畝。エンドウに対して雑草は多勢。これから雑草の方が勢いがでる。雑草に負けないよう、「今年こそはこの時期にエンドウの草管理をする」と決めていた。苗のまわりの雑草を刈取って、そこに敷く。写真左は草管理前。右が管理した後。
 幼苗のまわりに生えるこのたぐいの雑草は、根元で切る。根を抜かないよう心がける。刃物は、切れ味よい、砥いだ鎌を使う。したがって、この時期の草管理には砥石と水を持参する。

サクランボの花 豊後梅の花 白加賀の花 ロケットの花
草管理前 後

J2013年3月1日 直轄農場の麦畑
 スギ花粉が舞い始めた。今日は暖かい。明日も暖かいという。昨日までの寒さがひとやすみ。町道に接する農場南面に放任の福寿草が満開。毎年この頃、可憐な花を楽しませてくれる。
 ここは第一農場と第二農場。地形的には谷津の裾。いま、際奥の第三農場よりも日の出が30分早く、日の入りが30分遅い。つまり日照時間が1時間も長い。昨日まで真冬の気候ではあったが、陽がだいぶのびた。麦類の様子はどうなっているだろうか。
 写真上段2枚目はラダックの麦A。ここの風土に合わないのか、弱弱しい。
 3枚目がラダックの麦B。茎立ちはじめている。葉幅が広く、大麦の風情を漂わせる。
 右端が小麦、農林61号。小麦は大麦と比べて葉か細いので分かりやすい。
 下段左端がラダックの麦C。大麦らしく、どっしりした姿。
 2枚目がライ麦。今年は葉数が多い。直轄農場にしては珍しく密生してみえる場所がある。
 残りの2枚は山際の製麦施設周辺。豊後梅と二条大麦。
 豊後梅は沢の河川敷に育つ。この梅の開花は桜の時期に重なるほど晩生だが、今年はすでにツボミが膨らんだ。
 二条大麦は第三農場に作付けた。というより、土間にこぼれた緑麦芽をふりまいた。12月2日だった。サツマイモ跡と大豆跡。子実の収穫を期待せず、深部に達する根郡と茎葉、有機物の生産をねらう。

福寿草 ラダックの麦A ラダックの麦B 農林61号
ラダックの麦C ライ麦 豊後梅 二条大麦

J2013年2月14日 冬眠を邪魔する作業
 薪。暖をとる燃料である。クヌギやコナラなど雑木に囲まれて、豊かな自然が残るこの地。薪ストーブの燃料に事欠くことがない。
 ちょうど1年前、玉切りして庭に積んだニセアカシアは暮れのうちに使い果たした。このところ一昨年、山際に積んでおいたクヌギ(写真左端)を焚いている。長さは1mないし2mに統一してある。これをチェンソーで50センチほどに玉切りして、電動薪割機で割る。
 玉切りすると虫食いの穴が無数にみえる(写真2枚目)。玉虫とルリボシカミキリの幼虫のしわざだ。このときは彼らの冬眠を邪魔をするどころではない。彼らの命よりも人間の都合が優先している。こうした虫食い薪のなかでも穴の数が多いものは、皮の周囲を残して中身が粉末状になる(写真3枚目)。粉末の薪には火力が期待できない。しかしその割合は、ここではおよそ3割ほどでしかない。薪には雨よけをするので、これ以上の固体が育つための水分が不足するのだろう。
 それにしても彼らの歯は力強い。暖かくなれば、彼らが薪を食べる音がザーザー聞こえる。まるで滝の音。真冬でも室内に入れるとバリバリ音をたてて食べる。硬い木質を歯で砕き、その養分を分解吸収して排出する。
 この時節、育苗土の確保作業の際、彼らと同様の働きをしてくれる幼虫を目にする。温床の材料をみごと1年で育苗土に分解してくれるカブトムシの幼虫だ(写真右端)。

丸太 カットした丸太 二つに割る カブトムシの幼虫

J2013年2月6日 麦踏みの一方で製麦作業
 3日の日曜日、霜里農場にて「地ビールチャレンジ」の麦踏みを実施した。「地ビールチャレンジ」は「はじめる自給!種まき大作戦」の取り組みのひとつ。今回もなりわい創造塾の皆さんも合流されて、30名を超える陣容。4反の麦踏みは午前中で終えた。午後は、交流会後、地大豆の青山在来をつかって味噌を仕込んだ。この日、特有の季節風が少々感じられたものの好天に恵まれた。なお、工房直轄の農場では麦踏みを実施しない。
 そして、一方では製麦作業である。伏流水の水位が下がり、水圧が低下してしまっているのだが。なんとか4月末までの適期に、去年収穫した麦の製麦をすべて終えねばならない。
 写真右は今年になってはじめての、1ロット目の、緑麦芽の天日乾燥風景。故意の逆光。天日のありがたさを強調したい。

麦踏み 緑麦芽の天日干し

J2013年2月1日 合同会社麦雑穀工房
 わが工房では法人が醸造免許を取得した。いわゆる法人成りである。これは醸造を末永く継続してゆくのが目的。おなじスタッフが、おなじ施設設備で、おなじモノをつくる。なんにも変わらない。それでも法人成り。あっちの役所、こっちの役所に書類をもらい、あっちの役所、こっちの役所に書類を提出した。免許申請ときたら、まっさらから取得するのとほとんど同じ内容の添付資料になった。正直、たいへん。しかし、やっとここまできた。振り返れば、ここまでこられたのは、なによりもご支援いただいている皆様のおかげ。ほんとうにありがたい。

J2013年1月21日 稲藁を梳く
 ここ数日、暇をみては稲藁を梳いている。作業はおよそ夕日が染る時間帯からはじめる。ここ東屋南面は風除けがあって、西日が射して、比較的日没が遅く暖かい。この時期、この場はここちよく、日暮れの手間仕事がはかどる。
 梳いた藁はススキの莢同様に茅葺屋根につかう。ただし、ススキの莢は表面材。この藁は下地材になる。たとえ稲の藁であっても、腐りやすい皮を梳きとれば、耐久性が向上するのは間違いないとの期待である。
 写真左端はハザ掛け後脱穀した稲藁。中央は手製の梳きグシ。右端は梳いた藁。どういうわけか、左端と右端ではカラーバランスが違う。肉眼ではこれほど差がないにしても、梳いた藁には緑色が混ざる。

稲藁 手製の梳きグシ 梳いた藁

J2013年1月15日 ススキの莢を収穫
 茅葺屋根につかうススキを収穫した。作業は刈取って、痛んだ皮を梳き、手ごろな太さに束ねる。今年の収穫量はおよそ20束。写真左端が収穫開始。中央と右端が収穫終了。ここではこの谷津に沿って凍みる川風が吹きぬけるものの夕方の陽はなんとも柔らかい。
 降雪がある前に収穫せねばと気にかけていた。いわずもがな昨日、雪が降ってしまった。低気圧が通過したコース寄りの都内や周辺沿岸地域では10センチ前後積もったようだ。しかし幸い、ここ小川では積もったというほどでもなかった。冬場、日照のない北斜面際の日陰は凍土になっている。そういうところには今日、刈取りをはじめた頃まで、わずかに雪が残っていた(写真左端)。
 それにしても、たったこれだけの束(写真右端)。しかし。当面、これ以上は無理。ススキの管理活動や収穫作業はじつにスロー。まあ、ひとりゼイタクなことをやっていると思えばいいのだが、ほかの百仕事がある。こういう仕事はやむにやまれぬ事情が迫ってこない限り、どうしても後回しになる。いいわけである。

刈取り中 刈取ったススキ 作業終了